夕刊フジに古川裕倫の「私を感動させた1冊」が取り上げられました

2018年(平成30年)8月13日発売

夕刊フジ(2018年8月13日号)

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古川裕倫の「いろどり徒然草」8月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その5)
―薩長を動かした竜馬の圧倒的な行動力―

司馬遼太郎ファンや歴史好きの方々から、このメルマガに「いいぞー」「オゥー」などと励ましの声を寄せていただきありがとうございます。このシリーズは長くなると思うので、途中には時事ネタも交えたいと思いますが、今日も竜馬でお付合いください。

その前に「最近どんな本を書いているのですか?」という問合せをいただいたので、チラッと説明させてください。本音は買っていただきたいですが、書店での立ち読みでも構いません。

本年1月「あたりまえだけどなかなかできない 60歳からのルール」(明日香出版)外人の顔写真の装丁。拙著「51歳からのルール」の続編。

本年2月「20代 仕事の原則 10 年後、後悔しない生き方」(日本能率協会MC)ヒット作「他者から引き抜かれる社員になれ」の改訂版。20代というタイトルであるが、40代まで納得いただけると思う。

本年秋予定「(仮)バカ上司の取扱説明書」(SBクリエイティブ)

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竜馬に学ぶビジネスの要諦(その5)
―薩長を動かした竜馬の圧倒的な行動力―
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これまで、竜馬の「志の高さ」を取り上げ、「人間力の大きさ」について述べた。今回と次回は、竜馬の「行動力」について取り上げたい。

「竜馬がゆく」には、竜馬が薩摩と長州を結びつけようとしているところが描かれている。敵対していた薩摩藩と長州藩が締結した政治的・軍事的同盟として有名な薩長同盟だ。犬猿の仲だった両藩が手を結ぶことによって、倒幕への大きな力となり、その翌年1867年(慶応3年)に江戸幕府(徳川幕府)が終焉を迎える。

薩長のどちらにも頼まれていないのに、一介の土佐藩からの脱藩藩士が両藩を動かした。日本のためという遠大な志を立て、多くの人を引っ張っていける大きな人間力を持って事に当たった。

もう一つの大事な要素がある。それを成し遂げる「行動力」だ。竜馬は圧倒的な行動力を持っていた。

現代の会社には、業界知識や前回紹介したような左脳的なスキル、すなわち知力の高い人はたくさんいる。だが、知力に加えて必要なのは行動力である。「わかっていてもできない」「知っているがやらない」といった問題は、どの職場にも転がっている。行動力がないのだ。

●行動力の原点は現場主義にある

司馬遼太郎さんは『竜馬がゆく』(文春文庫)の中で当時の人物とその現場主義について、こう書いている。

「吉田松陰も、清河八郎も西郷隆盛も桂小五郎も、そして坂本竜馬も、しきりと諸国を歩き、土地の見どころのある人士と会い、中央地方の情勢を伝播し、全国の同志を一つの気分と昴奮に盛りあげていっている。要するに、史上名を残した志士というのは、足で取材し、足で伝播した旅行家ばかりということになる」

江戸末期の日本の人口は約3400万人。85%が農民であり、残りが武士と町人だった。当時「国」とは、日本国という意味ではなく、藩を指した。藩の中に生まれ、藩から離れることなく一生を過ごした人間がほとんどだった。

ほんのわずかな人々が藩を越えて、自分の目で他国を見て歩いた。今のように交通手段は発達していなかったから、自分の足で旅をしたのである。

竜馬は、行動力の原点は現場主義にあるとして、こう語っている。「諸事、この眼で見ねばわからぬ」「現場を見たうえで、物事を考える。見もせぬことをつべこべ言っているのは、いかに理屈がおもしろくても空論にすぎぬ」

薩長同盟を締結した薩摩側の当事者である西郷隆盛も現場主義を重んじた。「藩士を動かして情勢はできるだけあつめ、みずから出かけて行って、会うべき要人はすべて会い、それを判断の材料とした」

日露戦争で児玉源太郎も現場主義を重視した。

時代は下って1900年代初め。日露戦争で、中国・遼東半島南端に位置する旅順の203高地をいつまでも陥落できない第3軍の乃木希典軍司令のところに、満州軍総参謀長児玉源太郎が乗り込んでいった。現場の視察を終えた児玉は、乃木の参謀に対してこう叱咤した。

「第一線の状況に暗い参謀は、物の用に立たない」

「参謀は、状況把握のために必要とあれば敵の堡塁まで乗りこんでゆけ。机上の空案のために無益の死を遂げる人間のことを考えてみろ」(司馬遼太郎『坂の上の雲』文春文庫から)

参謀は第一線に赴いて状況を的確に把握すべきなのに、それを行っていない。戦況を表す地図が前線からの報告だけによって作成されているため、実際と違っている。そんな参謀に対する、現場主義の児玉の怒りであった。ここでも行動の原点である現場主義の重要性が語られているのである。

会社という組織においても、トップと末端営業、開発と営業、本社と工場などギャップの問題はいくらでもある。問題解決に必要なことは、現場をしっかりと知ることなのだ。


【お知らせ】

(増枠 今期最終回)
女性幹部養成プログラム「立志塾」8月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

[日時] 2018年8月4日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[対象] 女性活躍推進ご担当者様、人事・経営者の方
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       『ザ・ラストマン』(川村隆著)
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「投資、M&A、子会社、関連会社」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社日立ソリューションズ 常務執行役員
       富永由加里氏

 ▼ご見学お申込み
  http://saishi.or.jp/201807202236.html
 
▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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※第10期(2018年10月開講)立志塾の申込み受付を開始しました。
  
 ▼第10期の詳細・お申し込はコチラ
  http://saishi.or.jp/apply.html
    (〆切:8月31日(金)まで)

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第6回「立志塾ホームカミング」開催レポート

7月14日(土)15:30~20:30、第6回立志塾ホームカミング(同窓会)を開催しました。当日は、第9期立志塾の午後の部後半戦から卒塾生が途中参戦する形で、総勢21名で以下スケジュールにて進行いたしました。

15:30~17:00 ラウンドテーブル:役員・ロールモデルとの意見交換 


ランドテーブルでは、株式会社バンダイの村瀬執行役員にご登壇いただき、仕事への向き合い方(自由を大切にする、自分が幸せでなければ人を幸せにできない)、マネージャーとしての考え方(事業は人なり、シンプルに考える)等についてお話いただきました。


17:15~18:15 ホームカミングミーティング


ホームカミングミーティングでは、参加者全員で輪になり、順に1人ずつ近況報告をしました。結婚、昇進といった嬉しい報告も多数ありました。また、卒業後の新たな挑戦や気づき・成長などをシェアし合ったり、「仕事と家庭の両立(家事は外注するか?分担するか?どんな母親像を目指すか?)」や「昇進について(昇進しようと思ったきっかけ、管理職として感じること)」を中心に、現役生と卒塾生、そして村瀬様も加わって活発に意見を交わしたりしました。今年も各ステージで奮闘・活躍中の卒業生の姿に、大きな刺激と励みを得る1時間となりました。


18:30~20:30 懇親会


集合写真撮影後は、銀座ライオンへ移動し、懇親会スタート。10人ずつ2テーブルに分かれ、思い思いにゆっくりと話をしたり、途中席を移動したりしながら、賑やかに交流を深めました。

お知らせ

第10期「立志塾」(10月開講)の申込み受付を開始いたしました。〆切は8月31日(金)です。
参加ご希望の方は、以下よりお申込みいただけます。

>>第10期「立志塾」に申し込む

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古川裕倫の「いろどり徒然草」7月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その4)
~人間的な魅力にあふれていた竜馬~

●長州の怜悧(れいり)、薩摩の重厚、土佐の与太

長州の桂小五郎が竜馬に言った内容を紹介したい。

「長州の怜悧、薩摩の重厚、土佐の与太というのはおもしろい。もし一男子にしてこの三つの特徴を兼ねている者があれば、それはかならず大事をなす者だ」(司馬遼太郎「竜馬がゆく」一巻219頁)

怜悧は頭脳のよさ、重厚は太っ腹な心、与太はユーモアを意味する。怜悧は左脳型リーダーシップであり、重厚と与太は右脳型リーダーシップの要件となる。

そう桂に言われて竜馬は、確かに与太は十分あるが、怜悧と重厚は自信がないと思ったそうだ。怜悧は人に警戒されたり人に好かれなかったりするが、与太は相手の警戒心を解かせる利点がある。

●右脳型リーダーシップを高めるには

左脳型リーダーシップはスキルなので学ぼうと思えば比較的易しく学べる。普段の仕事を通して業界知識や業務遂行能力を上げ、体系的に理解するという意味からビジネス書などを読めばいい。

右脳型リーダーシップは人の性格に近いので、左脳型に比較して時間がかかる。しかし、簡単にできることも一つ、二つある。

まずは、笑顔。笑顔を普段から心がけること。上司なるもの部下より悩みが多いのはわかるが、眉間にシワを寄せているようではいけない(偉そうに言う私自身、眉間に深いシワが一本あってどうやっても取れない。やはり難しい顔をずっとしてきたのだろう。お恥ずかしい)。

社長は、もっと大きな責任を負っているので、社員や幹部よりはるかに大きな悩みをもっている。しかし、「できる社長」は、いい笑顔をしている。悩みがないのではなく、トップリーダーたるもの笑顔が必要だと知っていて、その笑顔が周りに与える影響力も心得ているのだ。

『竜馬がゆく』には、直接的な描写がないが、竜馬の笑顔はとても素敵であったに違いない。どんな人物にも会ったとたん意気投合し、女性にも大いにモテた。笑顔を含めて人間力がないと、こんなことはできはしない。

もう一つは、人間を描いている歴史書から学ぶこと。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』には多くの人物が登場するが、やはり人間力の高い人が多い。そういう人たちの魅力を書物から学び取るのである。司馬遼太郎さんのこの二つの長編小説は単なる歴史小説ではなく、リーダーシップ、特に右脳型リーダーシップを教えてくれる教養の高い書物なのである。


【お知らせ】

女性幹部養成プログラム「立志塾」7月度無料見学会
一流ロールモデルと考える「自分らしいキャリア」と「マネジメント」

[日時] 2018年7月14日(土)13:00 ~ 17:00(受付12:45~)
[会場] ウィン青山2階E(「青山一丁目」駅5番出口より徒歩1分)
[主催] 一般社団法人彩志義塾
[内容] 1.課題図書から考える、「働く」ということ
       『生産性』(伊賀泰代)
     2. エキスパートから学ぶ、組織運営の基礎知識
       「事業計画・数値管理」
     3. 会社役員・ロールモデルとの意見交換
       株式会社バンダイ執行役員 村瀬和江氏

 ▼ご見学お申込み
  http://saishi.or.jp/201805112066.html

 
▼「立志塾」受講者の声
  http://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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第4回女性活躍推進企業情報交換会「日本取引所グループのダイバーシティ推進:全社を巻き込む改革エンジンのかけ方」セミナーレポート

2018年6月19日15:00~、第4回女性活躍推進企業情報交換会を開催しました。掲題会では、総務省認定「テレワーク先駆者百選」に選定された株式会社日本取引所グループの岩田桃子氏にご登壇いただき、テレワーク導入や多様な人材の活躍促進など、ダイバーシティ推進施策を進める中で組織がぶつかりがちな壁と、その壁を乗り越えるための工夫について、同社の取組みを踏まえてお話いただきました。

講演終了後には、30分間ほどの質疑応答(以下、一部抜粋)があり、活発に意見交換が行われました。

Q1.2000年から女性の総合職採用を始めたということでしたが、それ以前はどのようにされていたのですか?

A.一般職採用をしていました。現在は、一般職として入社した方で資格変更制度を使って総合職へ転換された方もいます。

Q.総合職は転勤がありますが、何か配慮はされていますか?

A.育児中の社員については、極力配慮した上で転勤を決めるようにしています。また、適性申告制度というものもあります。配属希望について、直属の上司を介さずに人事部へ申告できる仕組みです。そこで、転勤希望についても申告ができるようになっています。ただ、とは言え、やむを得ず転勤させなければいけない場合もありますので、その場合の対応としては配偶者帯同休業制度や再雇用制度を用意しました。テレワーク等も活用しながら、場所を変えても働くことができるよう、できるだけ柔軟な対応を心がけています。

Q2.PDCAをすごく大事にされていると感じました。色々な場面でアンケートもとられていると思いますが、アンケートを社員が負担に感じないよう、工夫されていることは何かありますか?

A.全社員に対するアンケートは過去2回実施したことがあります。1つはフレックスタイム制についてで、もう1つが在宅勤務度についてです。いずれも、先にご紹介した1年に1回の適性申告と同じタイミングでアンケートに記入してもらうようにしました。既存アンケートと一緒に実施してしまうことで、手間をできるだけ減らすようにしています。

Q3.講演では度々トライ&エラーという言葉がありましたが、例えばどのような失敗や改善がありましたか?

A.先ほど申し上げたように、当初改革の対象を育児や介護など制約のある社員に絞っていた頃は、一生懸命やっていてもなかなか周りの人を巻き込むことができませんでした。それを全社員に対象を切り替えたことは、1つの改善ポイントだったと思います。また、社員の中にも様々な考え方や意見がありますので、時には個々不平・不満をもらうこともありました。そのような場合は、1つずつ丁寧に説明することを心がけ、時間も30~40分ほどかけて理解してもらうように努めました。例えば、フレックスタイム制度導入では、導入後も従来の出社時間である8:45に律儀に真面目に出社し続ける女性社員や管理職もいました。そういった方たちには、まず何故フレックスタイム制度を導入したのか、制度導入によってどのようなメリットがあるのかなど、制度背景からきちんと個別に説明していきました。各種制度を導入する際は説明会を開き任意参加してもらっていますが、不明点が残る場合には個別対応も積極的に実施していました。

参加者の声


○粘土層役員の動かし方が大変参考になった。社員一人一人の話をしっかり聞いて、仕組みの改善に活かす姿勢は、弊社でも意識していきたい

○女性活躍や育児の制度は整っても、全体行動にならないので介護も入れれば全体的な動きになると思っていたが、それだけでも甘いのかもしれないと考えさせられました。ありがとうございました。

○岩田さんの熱意を感じた講演でした。細かな施策に至るまでの想いの強さがポイントで、実行力の大切さを痛感しました。トライ&エラーを繰り返してよくしていくことが参考になりました。

○まさにオピニオンリーダーであると感じました。何かを進める、変えるにはまずは発信する側の良くしたいというパワーが必要であると痛感しました。貴重なお話をいただき誠にありがとうございました。

○大企業でも色々な制度を取り組まれ、対応されていることに感銘いたしました。自社でも制度を導入しているにも関わらず「制度を知らない」「取れる雰囲気でない」という人が多く、根気強く浸透させていかなければいけないと思いました。

○実際に取り組まれた対策や、上手く運用させるための具体的な方法を聞くことができ、とても参考になりました。当社でも働き方改革のタスク活動で息詰まる点が多々ある為、今回学んだことを共有し活動に活かしたいと思います。

○JPX様の取り組みについて理解することができました。ジョブローテーション、留学制度、他者へのトレーニー制度等、女性の人財育成への取り組みとして参考になりました。

○日本取引所様の制度について、背景や具体的な説明をいただけたので大変参考となりました。当社の取り組みの参考としたいと思います。

○各企業が同じ取り組みについて悩まれていることは、理解しておりました。その中で岩田様が取り組まれている内容は、弊社並びに各企業様も実施・検討され問題がある中で、力技な部分を見えましたが、「会社を動かす必要性」「会社を変える必要性」を伝えること、素晴らしいと感じました。

○JPX岩田様のお話は非常に臨場感のある実践的な話でした。職場の風土改革は一筋縄ではいかないことが多いですが、トライ&エラーの気持ちで我々も努力していかなければと気持ちを新たにいたしました。貴重なお話をありがとうございました。

○岩田様のお話は本当にわかりやすく、推進担当者の実体験に基づくお話で非常に参考になりました。学ばせて頂きました事を自社に活かせるようにして参りたいと考えています。「全社を巻き込む改革エンジンのかけ方」については岩田さんのようなオピニオンリーダーの存在、強い意志と聡明な知恵を兼ね備えた「人」が要のように感じました。

女性活躍推進企業情報交換会について


一般社団法人彩志義塾では、「立志塾」参加企業様をコアメンバーに、ダイバーシティ推進・女性活躍推進をテーマにした情報交換会を定期開催(年3回)しています。他社との交流を通じて得る新たな着想や問題解決のヒントを、自社のダイバーシティ推進・女性活躍推進にお役立ていただくことを目的としています。

<次回> 第5回女性活躍推進企業情報交換会
日時 2018年10月16日(火)15:00~17:00(受付14:30~)
場所 ウィン青山2階E(青山一丁目駅より徒歩1分)
主催 一般社団法人彩志義塾
お問い合わせ info@saishi.or.jp (担当:奥寺)