古川裕倫の「いろどり徒然草」10月号

~立志塾は何をしていますかという疑問にお答えします~

こんにちは、「一般社団法人彩志義塾(さいしぎじゅく)」の古川裕倫です。
いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます。

「独立自尊」は、部下育成、子育て、女性活躍推進のどれにも通じると前回の
メルマガで申し上げたところ、ポジティブなご反応やご声援をたくさんいただきました。
少し紹介させてください。

「なかなかの内容です。素晴らしい教訓を与えることに繋がります」(MOさん)。
「社団法人福沢諭吉協会の会員で、福沢諭吉の研究をして今年で30年目になります。
まさに、古川様のおっしゃる通りです。
福沢諭吉精神を良く理解されているので、素晴らしい限りです」(KSさん)

立志塾は何をしていますかというお問い合わせをたくさんいただいていますので、
今日の古川ひろのりの徒然草では「立志塾」をご紹介いたします。
この精神ももちろん「独立自尊」です。

「立志塾」は、女性が管理職や幹部として活躍するための学びの場です。
少数精鋭制で、具体的には、次のとおりです。

□ 期間:月1回(第2土曜日) × 6ヶ月  
□ 時間:10:00〜17:00 その後懇親会
□ 現在第4期目です(2015年10月〜2016年3月)
□ 時期第5期生募集は、11月頃から
□ 人数:最大15名(第4期生は7名です)
□ 時間割:
(1) 1時限:「先月からの振り返り」
(2) 2時限:「課題図書の議論」(毎月課題書を読んでくる必要があります)
(3) 3時限:「幹部を目指す心得・志」(マインド育成)
(4) 4時限:「幹部を目指す基礎知識」(スキル育成)
(5) 5時限:「ゲスト役員とのラウンドテーブル」(ロールモデルから学ぶ)
(6) 懇親会:「引き続きゲスト役員と話そう」

10月10日の第4期生第1回は、こんな感じでした。

1時限は、参加者の自己紹介。今回は、第3期に続き7名。
玩具メーカー、倉庫会社、不動産会社、ネット・衛星通販会社、IT会社、
カーシェア会社、通信機器サービス会社から。
担当業務や参加のきっかけなどを紹介していく。
入社10年生〜20年生ぐらい。少人数なので、仕事やプライベートの悩みも
うまく自己開示している。「自分だけが悩んでいるのではない」
「よく似た問題を抱えているんだ」というのを、毎期感じてもらえる。
立志塾が提供するプログラムからももちろん学んでいただくが、
(異なる職場に勤める)塾生同士から学び合えることが大きい。

2時限は課題図書の議論。今回は、フェイスブックCOO
シェリル・サンドバーグの「LEAN IN」。
新しい地位や大きな機会を与えられようとするとき、つまり、
「〜という仕事に責任者として挑戦してみないか」などと上司に問われたとき、
多くの男性は「はい、わかりました」と愚直に受けるのに、
女性は「そんな大役は、無理かもしれません」
「できるかどうか自信がありません」と答えがち。
サンドバーグ氏いわく「自分を過小評価する癖がついている」。
サンドバーグ氏は、これは今に始まったことではなく、
インポスター・シンドロームという病気として
長年認識されている女性独特のいわば「遠慮」の結末。
だから、「将来できるかどうかわからぬとアレコレ心配していないで、
チャンスが来たら躊躇せずに掴め」と言う。
これは本書のポイントであり、立志塾生の先輩たちも大いに賛同している。

ランチは、近所の赤阪の韓国チゲ屋さんに行く。
塾生7名プラス古川。「みんな初対面なのにやはり女性はよくしゃべる」と古川感想。

午後の第3時限は、心得・志の講義。
この日は、古川がパワーポイント「GIRLS BE AMBITIOUS!」を説明。
自分のためだけではなく、組織に貢献する必要がある。
同僚や会社や顧客に貢献し、ひいて社会にも貢献するという考え方が必要。志を高く持ち、成果を出すこと。
会社や男性側の問題も説明するが、女性が持つべき心構えも説明する。
例えば、時には中長期的にものごとを考え、数字にも強くなる、などなど。

第4時限は、スキルラーニング。
取締役会で議案として付されたり議論されたりすることを毎回学ぶ。
この日は、人事について。彩志義塾の黒田理事から「人事政策」の要点と
ダイバーシティ・女性活躍推進に注力している会社事例が説明された(資生堂、ANA)。

第5時限。お待ちかねの「役員ゲストとのラウンドテーブル」。
毎回会社経営者や役員にゲストとして登壇いただき、
これまでの仕事とライフに関する考え方詳細をうかがう。
今回は、シンコム・システムズ・ジャパンの石村弘子マネージングディレクター。

大学卒業後銀行に就職した最初の3年間、米国での専業主婦時代の10年間、
その後仕事をした3時代に分けて、自分の足取りを振り返る。
「アメリカではすべてが自分の責任であることを学んだ」「自分で考える必要がある」
「自分ごととして会社の仕事をする」「サバイバルできる人間力を高めよ」
「マネジメントはおもしろい」「仕事があることの喜びを感じる」。

過去にしていきたことは、必ず自分の中で一本に繋がってくる。
「振り返れば一本道」がとても印象的。
失敗談もたくさんされて、自己開示がお上手。ありがとうございます。

塾生からは「素晴らしい経歴なのに、バリバリ頑張ってます的でない
お話が自然に聞けて、 素敵な女性の先輩と感じました」
とのコメントのほか、感動のメッセージをたくさんいただきました。

【お知らせ】

1、上記にご紹介した、立志塾をオブザーブ頂けます:
 11月14日(土)立志塾第4期第2回のオブザーブの申し込みを受け付けます。
 経営陣・人事部や入塾希望者に限ります。
 締切10月28日(水)、先着3名様まで。
 彩志義塾事務局(info@saishi.or.jp)までメールでお申し込みください。

2、オープンセミナーのお知らせ:
「幹部が知っておくべき女性活躍推進のポイント」
 ―女性活用を業績向上につなげる―
 □日時:2015年10月22日(木)14:00〜17:00
 □場所:SSK セミナールーム 港区西新橋2−6−2
 □http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_15283.html

3、秋の深まりとともに、小生も変化します。冷酒から熱燗へ。
 サラッとしたタイプから、ワインもこうなります。
 「秋深し 隣の席も フルボディ」

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