古川裕倫の「いろどり徒然草」11月号

ここ30年で最も嬉しかったこと
~立志塾卒塾生の取締役誕生~

小学生の作文のようなタイトルであるが、小学生では
「ここ30年」とは決して付けられないだろう。

私(古川)は、31年間のサラリーマン生活
(商社23年、タレントマネジメント事務所7年、ITベンチャー1年)を卒業して、
「世田谷ビジネス塾(SBJ)」という読書会を地元貢献の一つとして始めた。
良書を紹介しあい、議論するのであるが、今月で135回、足掛け12年である。

それを通して、2つの課題を私なりに感じていた。
日本の国際化とダイバーシティの問題である。国際化の件は別の機会に譲るとして、明治当初からたった140年で、人口が3千万人から1億2千万人の4倍に急増したが、今後は少子高齢化で働き手が減少していく。急増から急減に変わるのに、同じ仕組みでいいのかが私の疑問であった。よって、自由な働き方(副業OKを含む)、女性活躍推進、定年制度廃止を提言してきた。

女性活躍推進では、
「2020年に女性管理職比率を20 %にする」
と言う長年来の目標は「夢のまた夢」となり、極めて残念。
プロパーの女性役員がいる上場会社はまだまだごく僅かであり、概ね社外役員として「助っ人」登用しているのはご存知の通り。

誠にささやかではあるが、対策の一つとして
一般社団法人彩志義塾(さいしぎじゅく)を2013年に創立、
「立志塾」という女性管理職・幹部育成のオープンセミナーを行ってきた。

おかげさまで、半年(6回)ワンクールで、12期生までで約100名の卒塾生がいる。ある大手マスコミ系企業にも立志塾の仕組みをパクっていただき、嬉しい限りである。立志塾のウリは、現役の女性役員に毎回来ていただき、失敗談や志を語っていただく「ロールモデルによるラウンドテーブル」。

立志塾第4期生の窪田礼子さんが、先月の
日本駐車場開発株式会社(東証一部)の株主総会で取締役にされた。
抜擢する会社もエライ!
待ちに待った卒塾生の取締役就任であり、私にとっても望外の喜びである。
これからも卒塾生からたくさんの取締役が生まれてほしい。
理想系は、卒塾生にラウンドテーブルを行ってもらうこと。
できれば6回すべてをしてほしいところであるが、果たして66歳の私が生きている間にそういう世の中になるのか、それともあの世からしか見れない「夢のまた夢」なのか。

(追伸)来年4月から盛岡で「みちのく立志塾」がスタートする。こちらも誠に嬉しい話である。


 ▼「立志塾」受講者の声
  https://saishi.or.jp/risshijuku-voice.html

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