古川裕倫の「いろどり徒然草」6月号

1日で目標金額を上回った老舗温泉旅館の
クラウドファンディングとホスピタリティ

5月30日まで1ヶ月半コロナウィルス禍で休業していた群馬県
みなかみの上牧温泉「辰巳館」が、5月30日にオープンした。
開業100周年を記念した300万円のクラウドファンディング
を行なったが、なんと1日で予定金額を達成、6月3日現在達成
金額は736万円、支援者数が204名となった。

クラウドファンディングはこちらから

私(古川)は、辰巳館に通ってもう30年になる。
ここは、顧客を大切にするというホスピタリティが極めて高いから
であり、私は日本一と思う。

昔から仲間と温泉に行くのが好きだったが、考えてみると、この頃
の目的は「飲み騒ぐ」ことだった。旅館に着く前から列車内で飲み
始め、着いたらと思ったらまた飲み、大騒ぎをして、下手をすると
風呂もカラスの行水。食後もカラオケ、その後部屋飲み。翌朝、ソ
クサカ帰っていく。これは、まさに「疲れに来ている」ようなもの。

サラリーマン時代、取引先の偉い方からこう言われた。「疲れは、
1日や2日では取れませんよ。最低でも3−4日、できれば1週間
ぐらいゆっくり休むといい」。なるほど。

それ以来、癒しに行くことを目的として、1泊ではなく、3−4連泊
する。基本一人で行くが、たまには友達と一緒のこともある。友達
は1泊で帰るが、私はその前後も含めて3連泊はする。

「命の洗濯」とは、日頃のストレスや苦労から解放され、のびのび、
ゆったり、まったりすること。まさにサラリーマンに必要な非日常
的行動である。

辰巳館では、部屋に(応接テーブルより背の高い)机と椅子を入れ
てくれる。パソコン・スマホを使うので、マルチ電源と蛍光灯も。
心温まるサービスである。私は、今でいうリモートワークをしてい
る。仕事をしたり、原稿を書いたり、昼寝をしたり、散歩に出かけ
たり、温泉にドプーンも。

私は、ゆったり散歩派であるが、アクティブな人ならここを基地と
していろんなことに行ける。連泊する大きなメリットである。辰巳
館さんから車で30分の谷川岳もよし。麓から10分も軽い坂を登
れば、有名な一の倉沢がバーンと眼前に現れる。夏もよし。バスで
90分で尾瀬にもいけるので、宿から日帰りできる。ラフティング
などのアウトドアスポーツもできる。冬は、スキーやスノーシュー
に行け、宿が送り迎えしてくれる。

辰巳館は、今回の休業中に従業員研修を行なった。働く意味の再検
討(私が担当)、英会話、温泉や地元の勉強など。

縦軸に重要性を取り(上にいくほど重要)、横軸に緊急性(右にい
くほど緊急)を取ると、右上象限が、最も重要で急ぎ(重要顧客ク
レーム、人身事故、工場ダウンなど)。左上象限は、重要だが緊急
性は低い。こういう時こそ、戦略構築と人材育成をすべきと思う。
多くは、赤字をなんとかしようとコストカットに走るが、今こそ先
の2つを含めた社内活性化が重要と考える。

従業員の皆さんの意見を聞いて、やはり感心したは、お客様に対す
る心配り・気配りである。長年かかって構築してきた企業文化であ
る。

常連も多いが、本メルマガの読者の皆様にも、ぜひお出かけいただ
き、辰巳館のホスピタリティを経験いただきたい。

予約の際に「古川のメルマガの読者」であることを伝えていただけ
ると、「私らしく」、(本年中に行かれる皆様に)夕食時1本「竹酒」
(たけざけ、竹に入った冷酒)を古川アカウントでご用意します!!!


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