古川裕倫の「いろどり徒然草」7月号

竜馬に学ぶビジネスの要諦(その4)
~人間的な魅力にあふれていた竜馬~

●長州の怜悧(れいり)、薩摩の重厚、土佐の与太

長州の桂小五郎が竜馬に言った内容を紹介したい。

「長州の怜悧、薩摩の重厚、土佐の与太というのはおもしろい。もし一男子にしてこの三つの特徴を兼ねている者があれば、それはかならず大事をなす者だ」(司馬遼太郎「竜馬がゆく」一巻219頁)

怜悧は頭脳のよさ、重厚は太っ腹な心、与太はユーモアを意味する。怜悧は左脳型リーダーシップであり、重厚と与太は右脳型リーダーシップの要件となる。

そう桂に言われて竜馬は、確かに与太は十分あるが、怜悧と重厚は自信がないと思ったそうだ。怜悧は人に警戒されたり人に好かれなかったりするが、与太は相手の警戒心を解かせる利点がある。

●右脳型リーダーシップを高めるには

左脳型リーダーシップはスキルなので学ぼうと思えば比較的易しく学べる。普段の仕事を通して業界知識や業務遂行能力を上げ、体系的に理解するという意味からビジネス書などを読めばいい。

右脳型リーダーシップは人の性格に近いので、左脳型に比較して時間がかかる。しかし、簡単にできることも一つ、二つある。

まずは、笑顔。笑顔を普段から心がけること。上司なるもの部下より悩みが多いのはわかるが、眉間にシワを寄せているようではいけない(偉そうに言う私自身、眉間に深いシワが一本あってどうやっても取れない。やはり難しい顔をずっとしてきたのだろう。お恥ずかしい)。

社長は、もっと大きな責任を負っているので、社員や幹部よりはるかに大きな悩みをもっている。しかし、「できる社長」は、いい笑顔をしている。悩みがないのではなく、トップリーダーたるもの笑顔が必要だと知っていて、その笑顔が周りに与える影響力も心得ているのだ。

『竜馬がゆく』には、直接的な描写がないが、竜馬の笑顔はとても素敵であったに違いない。どんな人物にも会ったとたん意気投合し、女性にも大いにモテた。笑顔を含めて人間力がないと、こんなことはできはしない。

もう一つは、人間を描いている歴史書から学ぶこと。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』には多くの人物が登場するが、やはり人間力の高い人が多い。そういう人たちの魅力を書物から学び取るのである。司馬遼太郎さんのこの二つの長編小説は単なる歴史小説ではなく、リーダーシップ、特に右脳型リーダーシップを教えてくれる教養の高い書物なのである。


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