【時事】日産 女性管理職10%達成

2017年4月13日(木) 日本経済新聞 15面

日産自動車は2017年4月時点の国内における課長級以上の女性管理職比率が10.1%となり、13年に掲げた数値目標(10%)を達成した。前年の同じ時期から1.0ポイント上昇し、輸送用機器製造業の平均値(16年に1.3%)を大きく上回って推移している。製造現場での管理職育成にも力を入れ、女性が活躍できる職場づくりを進める。

昇格手前の若手女性社員らを対象とする能力開発の取り組みや在宅勤務制度の充実などによって、04年に37人だった女性管理職は17年4月に279人にまで増えた。現在は女性従業員の約8人に1人が管理職として働いている。

日産は「人材の多様性が競争力を生む」との考えに基づき、04年にはダイバーシティを推進する専門組織を設置している。

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自己開示のすゝめ

「自己開示が大事である」とは、手品師マギー司郎さんの教えである。

数年前、彼が子どもに手品を教えるのをテレビで見た。2日間かけて、子ども達は手品をマスターしていく。1日目の終わり、マギーさんは子ども達に「家に帰ったらお父さんとお母さんに自分のダメなところを聞いて来る」という宿題を出した。そして翌日、宿題をしてきた子ども達に、次のような話をする。

「自分が手品をする時には、まず初めにクラスメイトの前で、例えば”宿題をすぐにやらない”とか”食べ物の好き嫌が多い”などと話すんです。そうすると何が起こるかというと、手品をやる側と見る側の心の距離がぐっと縮まる。そうやってから手品をするから、ワッと受ける。だから自己開示というのは、とても大事なことなんですよ」

1ヶ月後ぐらいに彼のステージがあるというので、私は自分の目で確かめてみようと観に行くことにした。まず出てきたのは、Mr.マリックさんだった。車が出てくるような、すごい手品を披露してみせる。その次が、マギー司郎さんだ。ふらふらと舞台袖から出てきたと思えば、マイクに頭をぶつけて笑いをとる。早速簡単な手品をするも、失敗。会場がどっと沸く。そして、「最近よく女房に叱られるんです。後1回だけ、チャンスをください」と言って、もう1度手品をしてみせる。先ほどよりも遥かに難しい手品を、今度はズバッと鮮やかに成功させる。会場が、割れんばかりの拍手に包まれる。心を一にするプロの技に、私は大変感銘を受けた。

私もそうであったように、仕事をしていると、つい知らず知らずのうちに背広の上に「甲冑」を着るようになる。失敗談や欠点はできるだけ外に出さないようにして、身を守る。しかし、先の例のように、その場のコミュニケーションを良きものとしたければ、本来「甲冑」などは必要ない。

「立志塾」でも受講生同士まずは自己開示をすることから始めているが、そうすると、毎回「悩んでいたのは自分だけじゃなかったんだ」との声が聞こえてくる。誰しも悩みは持つものだ、と分かるのは大きい。そこから初めて、肩ひじを張らないコミュニケーションが生まれていく。

イノベーションを起こしたりダイバーシティを推進していくにも、自己開示はいい潤滑油となる。多様なアイディアを集めそれを活かしていくためには、立場・目線を同じくし、ざっくばらんに話ができることが必要だ。確かに、日本は文化的にも「暗黙の了解」を好む傾向にあるし、仕事をする上で逐一全てを話したり聞いたりしていては効率は上がらない。しかし、もう少し肩の力を抜いてお互い話ができたら、もっと解決できる課題も多いのではないか。年齢や役職や性別などバックグランドの違いを越え、より身近から語り掛けてくる相手の言葉に、人は共感したり突き動かされたりする。

「立志塾」に登壇いただいているゲストは、いずれも経営者や役員など企業トップとして手腕をふるわれてきた方々だ。「今」だけに焦点をあてると華々しいが、誰しもがそうであるように、紆余曲折を経ての「今」である。登壇いただく度、そうした過去の紆余曲折を含め受講生に対して爽やかに自己開示をされるから、さすがだ。「生き方」「働き方」について、失敗談を交えながらも、説得力のある惹きつけられるお話しぶりである。

ゲストの1人である石村弘子さんは、外資系IT企業の日本代表をされている。新卒で入社した銀行を3年で辞め、その後専業主婦として10年間アメリカで暮らした。帰国後、仕事については0からの再スタートだったが、色んなご苦労を経て現在に至る。そうして振り返ったご自身のキャリアを、最後は「振り返れば一本道」とまとめられている。一見繋がりがないように見える人生の経験も、実はどこかで繋がっている。まっすぐでもジグザクでも、自分が歩いてきた人生の軌跡は一本である。仕事があるということはありがたいことである。そして、仕事は面白い。

受講生のほぼ目の前という位置で、まさに「ざっくばらんに」ご自身について語っていただくお話からは、人生の選択肢が一つでないことを教えられる。そしてそんなお話を、受講生は我が身と重ね合わせながら聞く。それから最後はやはり、「ざっくばらんに」質問をする。

結婚・出産・育児・介護・伴侶の転勤等、特に女性にとっては、キャリアは複雑に見えるかもしれない。しかし、自己開示によってそれぞれが抱える問題を共有し合ったり一緒に解決策を探したりしていると、複雑な問題もだんだんとシンプルになっていく。

甲冑を脱いで集まってくるのは、敵よりも味方の方が多い。

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古川裕倫の「いろどり徒然草」3月号

企業改革について

 
先日、「水上温泉を創生したニュージーランド人~よそ者・ばか者・若者が地域を変える~」と題して、マイク・ハリスさんによる講演会を開催した。主催は「一般社団法人彩志義塾」と「世田谷ビジネス塾」。その様子はこちらから(短い動画もあり)。

【ニュースリリース】「地方創生×企業改革×ダイバーシティ」講演開催

地方も同様であるが、企業も変化していかなければいけない。「のんべんだらり」と過去と同じことを続けていては、激動の時代においていかれる。技術の進歩、人口減少などの社会構造の変化、通信・輸送の進化、競合の進出など、企業をとりまく環境は刻一刻と変わってきている。その変化に対応できない会社は、「ゆでガエル」となってしまう。

何度も申し上げて恐縮ながら、変わろうとすると必ず現れるのが、反対勢力である。これは、過去をそのまま踏襲している時には出てこない。ジョン・コッターの「かもめになったペンギン」(ダイアモンド社)に出てくる「ノーノーペンギン」である。

私は、在日米国商工会議所のメンバーで、同会議所が主宰する講演会や勉強会によく足を運ぶ。2000社を超えるメンバーがおり、3分の1が米国の会社、3分の1が日本の会社で、後はそれ以外の国々の会社。普段聞けないようなビッグネームのスピーカーもよく登壇する。そんな同会議所でよく話題になるのが、イノベーションや変化への対応についてである。多くの外国人登壇者が、「日本人は変わらない」「日本は変わらない」と指摘する。残念なことである。その上、聞き手の外国人はもちろん、参加している日本人ですら「フムフム」と首を縦に振っている。「明治維新など、日本が大きく変わった時代もある。武士200万人をクビにしてまで変化に対応したこともあるのに」と、そんな状況を見て私は内心憤りを覚えることもあったが、確かに現代については、危機感が薄く、蛮勇を奮っての変化への対応が乏しいことは認めざるをえない。

職業としている者が言うのもおかしいが、研修にもイノベーションが必要だと思う。長年相も変わらぬ研修をし続け、イノベーションらしきことはあまりやらない。例えば、日本型ワークショップという古式泳法がある。良いところもあるが、時代にあっていないところも多い。

(1)4−6人の小グループに分けて議論をさせ、発表するという形式。
(2)スキルを磨くことや学ぶことにこだわる割には、成果が出ない。
(3)研修慣れしている受講生が多く、「知識として知ってはいるが、行動できていない」

紙面の限りがあるので、今日は、上記の(1)について考えたい。

少人数でグループを作って議論するのは、確かに意味はあると思う。
(1)大人数より、少人数の方が発言しやすい。
(2)グループ毎になんらかの結果が出る。

しかし、こればかりでは過保護だと思う。

「ナビゲーターと書記と発表者を決めてください」、「結論と~を模造紙に書いて、発表しましょう」などは、幼稚園児に言っているようだ。必ず何かの結論が出て発表してくれるのであるから、「講師にとって」は非常に「楽」ではあるが。

本当に、この従来スタイルがベストなのだろうか。

時には全体議論も必要だと思う。少し前に流行ったハーバードのサンデル先生の「白熱教室」スタイルである。すなわち、1対Nの議論。

会社での実際の会議は、全体議論か、1対Nの会議である。グループ分けして議論するなど、ありえない。失礼ながら、古式泳法と言いたい。会議でモノ言わぬ参加者は、それまでである。会議が済んでから言っても誰も聞いてくれないのが、大人のルール。自分の意見を自ら挙手して言う人が、これから必要となる。だから、同じ研修をするなら、自ら挙手して自由に発言して学ぶことである。どうせ研修なのだから、トレーニングの意味で失敗すればいい。

もちろん、そうなったら講師は大変である。意見が出すぎればまとめるのに収拾がつかなくなるだろうし、一番困るのが、意見が出ない時である。少人数方式なら、個別議論をする、まとめる、模造紙に書く、発表する、議論するなど1時間や2時間は、「もつ」。しかし、意見が出ない時は、10分も持たない。

では、どうすればいいか。

アイスブレークができるよう準備をしておく。議論を引き出すテクニックを持つ。議論に引きつける人間力を身につける。それでも意見が出ない時に備えておく必要もある。豊富な事例を用意して、参加者に説明して意見を出させる。たくさんの質問を考えてきてぶつける。脱線するような答えが来ても、しっかりと受け答えをして、進行できなければいけない
。難しい質問が飛んできて分からない場合は、素直に「分からない」と答える勇気を持つ。

「パワーポイントを読み上げるだけ」や、「古式泳法の少人数の議論」なら、専門講師はいらない。

安全運転を望む会社も多いらしい。「研修をしている」という実績が大切であり、受講者アンケートで無難な回答が得られれば、それで良しとする組織もある。

社員教育が大切なことは言うまでもないが、受講者にとって本当にためになる研修にも、上記のようなイノベーションが必要であると思う。

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【ニュースリリース】「立志塾OB・OGの集い」開催

2017年2月11日(土)は、一般社団法人彩志義塾主催のオープンセミナー「立志塾」のホームカミングデーでした。第1期~第6期までのOB・OG、現役生、講師など約20名の方々にお集まりいただき、近況報告や今後の抱負等ざっくばらんに語り合い、久々の交流を楽しみました。仕事に、プライベートにと嬉しい報告盛りだくさんの、素晴らしい会となりました。ありがとうございます。

現在、立志塾卒塾生は総勢50名ほど。現役生・卒塾生、それぞれのステージで健闘・ご活躍されている皆様のご縁を今後も長く長く繋いでいけるよう、精進してまいります。

◇主催:一般社団法人彩志義塾 
◇形式:オープンセミナー
◇開講:年2回(4月・10月)
◇期間:月1回×6か月
◇場所:都内
◇取扱いテーマ:キャリアデザイン、マネジメント、リーダーシップ、M&A、財務諸表、事業計画、ダイバーシティ、グローバリゼ―ション、WLB、等
◇詳細:コチラ

【ニュースリリース】「地方創生×企業改革×ダイバーシティ」講演開催

2017年2月18日(土)、マイク・ハリス氏(株式会社キャニオンズ代表取締役社長・みなかみ町観光協会理事)による講演イベント「水上温泉を創生したニュージ―ランド人~よそ者・ばか者・若者が地域を変える~」を開催いたしました。多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。

◇開催日時:2017年2月18日(土)16:00~18:00
◇主催:一般社団法人彩志義塾、世田谷ビジネス塾
◇後援:みなかみ町観光協会
◇スピーカー:
・マイク・ハリス氏(株式会社キャニオンズ代表取締役社長、みなかみ町観光協会理事)
・福住俊男氏(株式会社グローバルマネジメント研究所 代表取締役社長)
・古川裕倫(一般社団法人彩志義塾 代表理事、世田谷ビジネス塾 塾長)

◇参加者の声:
・外部目線がいかに重要かが分かった。
・マイク氏の実体験に基づくお話と分析によって、日本の観光が抱える問題が整理できた。
・ご自身の目標・目的にむかって情熱というか愛情が感じられる素晴らしい講演だった。
・地方創生には、地方(地元)の良さ・特性を活かした教育カリキュラムが必要なんだと思った。
・外国人の夢と情熱の力に元気をもらった。みなかみに行きたくなった。
・グローバリゼーションや長期的な戦略の重要性を再認識した。
・地方創生についての事例はほとんど聞いたことがなかったので新鮮だった。
・みなかみに対する中・長期的なスキーム・マーケティング・ブランディングの取り組みを知り、大変感銘を受けた。
・企業改革と地方創生の類似したフレームワークが大変参考になった。
・地方創生=経営戦略ということを認識した。
・地方自治体の観光事業に関わっていたこともあり、とても共感した。
・日本が変わらなければならない現状と気づいていない方が多い現実のギャップに気がつけた。
・パッションと実行力の大切さを改めて学んだ。
・自然に学ぶことはこれからは日本人にとって大変重要なポイントだと思った。
・海外から俯瞰して「日本」「水上」を見たからこその気付きだと思った。視野を広く持ちたい。
・「多様性」、「精神的開国を目指す」など大事なメッセージが聞けた。
・マイク氏の熱意が伝わってきた。当たり前のように「行動」されているのがすごい。