古川ひろのりの女性が知らない「女性の強み」 その2

多くの働く女性たちが、心身をリフレッシュさせる方法として上位に挙げるのが「旅行」。
まとまった休みともなれば世界各地に旅立っていく。ここにも「女性の強み」が垣間見える。
『女性が職場で損する理由~賢くふるまう技術~』(古川裕倫著 扶桑社新書)より

◆自分のお金で旅行に行く行動力◆

私は商社に勤めていたので、よく知っている。女性は、旅行を企画して、自分のお金で海外旅行に行くことを。

海外駐在をすると経験することだが、日本から女性社員がよく旅行のついでに海外支店に立ち寄る。
駐在前に同じ職場で働いていた同僚や後輩の女性社員だ。

女性同士のグループや、親と一緒、彼と一緒などといくつかのパターンがある。

普段は、日々の業務の他に日本からのお客様の対応で忙しくて気が抜けない毎日だが、
知り合いの女性が来てくれるのは嬉しいことであり、楽しみでもある。

もちろん、おいしいものをご馳走せよとの暗黙のご指示も十分理解している。
当たり前と言ったらお叱りが来るとは思うが、女性同士のグループは大歓迎であり、
我ら仲間はランクAと勝手に呼んでいた。

空港に迎えに行ったり、一緒に食事をしたり、
お土産屋に連れて行ったり、日本からのお客様や取引先と同様のランクだ。

親と一緒に来る女性はランクBで、会社として恥ずかしくない対応をする。

男性と一緒はランクCだ。
男性と一緒の場合は、迎えにも行かないし、レストランを紹介する程度。

別にその女性が男性といるのをどうのこうのとは言っていないのだが、邪魔したくないと思うし、
女性を連れてくる以上、男がしっかりして移動や食事ぐらいなんとかしろと思うからだ。
女性社員のことしか言わないので不思議に思われるだろうが、
私が商社でロサンゼルスに7年間、ニューヨークに3年間駐在していたときに、
自費で旅行に来て海外支店に立ち寄った男性社員は一人もいなかった。

出張ではいやになるほどたくさん来るのだが。
自分も(国内勤務のときは)たくさん海外出張したが、そもそも、自分で海外旅行に行くなんぞしない。
私の旅行といえば、せいぜい国内の温泉で十分だからだ。
女性社員は、企画力や行動力が高いというのはこれを見ても明らかだ。
もちろん、自分の有給休暇を知っていて、休みを取るスケジューリングができて、それなりのお金も捻出できる。
そういう計画性についても断然、男性より上を行っていると思う。

(つづく)
【古川ひろのりからのお知らせ】

1、一般社団法人彩志義塾主催

【人事担当・経営者向け彩志義塾体験セミナー

ーGIRLS BE AMBITIOUSー】

6月10日(水)15:00〜16:30

@彩志義塾セミナールーム

無料

内容:男性観点から、女性に女性活躍のモチベーションアップを中心に語ります。
ロールモデルという意味で女性講師は貴重ですが、
男性が何を考えているかを含め男性講師が女性に語るイノベーション溢れる講演・研修です。

2、2年以上先送りしていた「他社から引き抜かれる社員になれ」の改訂版をGWを使ってとうとう脱稿しました。
ビジネス書はこれで26冊なので小休止。

次は、生まれて初めての小説に挑戦です。阪急電車の創始者小林一三を書きます。
ちゃんとしたものにできるか、ドボンとなるか、わかりませんが、ワクワク感が高まっております。

3、昨年3月25日に還暦になったの機に禁煙ました。
結果、体重が4キロほど増えただけで、今のところなんらのメリットもありません。

禁煙が1年を越えたので、多分もう大丈夫だと思います。
今から来年の3月24日までの目標は、「飲むときも 明日ゾンビに ならぬよう」です。

1年で何日間、二日酔いとなっているかを考えた反省です(笑)。
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「彩志義塾主催女性社員のための立志塾」が紹介されています。
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【SMBCコンサルティング主催セミナーのお知らせ】リーダーのためのリベラルアーツ~自分と部下のための読書

SMBCコンサルティング主催のセミナーを行います。

【セミナー】SMBCコンサルティングビジネスセミナー(大阪)

【日程】2015年 6月22日(月)18:00~20:30

【タイトル】「当たり前だけどなかなかできない幹部社員の仕事のルール」

【講師】古川裕倫(一般社団法人彩志義塾代表理事)

【プログラム】
1.幹部が変わらないと部下は変わらない
2.部下に気づきを与えるのが幹部の最大の仕事
3.仕事の3つの責任を部下としっかり分けておく
4.仕組みを作るとは
5.幸福なビジネスパーソンの3つのキーポイント

【SMBCコンサルティング主催セミナーのお知らせ】当たり前だけどなかなかできない幹部社員の仕事のルール

SMBCコンサルティング主催のセミナーを行います。

【セミナー】SMBCコンサルティングビジネスセミナー(大阪)

【日程】2015年 6月22日(月)14:00~17:00

【タイトル】「当たり前だけどなかなかできない幹部社員の仕事のルール」

【講師】古川裕倫(一般社団法人彩志義塾代表理事)

【プログラム】
1.幹部が変わらないと部下は変わらない
2.部下に気づきを与えるのが幹部の最大の仕事
3.仕事の3つの責任を部下としっかり分けておく
4.仕組みを作るとは
5.幸福なビジネスパーソンの3つのキーポイント

 

 

古川ひろのりの女性活躍推進~部下育成と子育て~

【部下育成と子育て】

今日は、仕事から学んだことの多くが家庭で活用できるというご紹介です。

会社には方針や計画がありますが、これを家庭でもやることです。

結婚をすることや子供を持つことは、義務ではありませんが、
できた子供を育てるのは法律的な義務となります。

子育ての労力そのものをどうするかも大切ですが、
どのような子供に育てたいか(会社のように)方針を立てることです。
方針を立てたら、ぶれることなく実行することです。

例えば、「嘘をつかない子供に育てる」という方針であれば、
そう言い聞かせながら、親も子供に対して正直でありつづけることが大切です。

私の場合は、「早く独立できる人とする」という方針を立てました。
福沢諭吉先生の「個人の独立なくして、国家の独立なし」「独立自尊」とい教えがヒントでした。

なんどか悩んだこともありましたが、その方針を貫くことで判断が容易にできました。

例えば、自分の娘が帰国子女枠に恵まれたからこそなのですが、中高一貫の女子校と、
大学もついている女子中学校の2つに受かりました。
かたや大学受験をしなければいけないが、もう一方はそれが不要。

当初は、大学受験がないのは助かるとの娘と妻の意見でした。
しかし、「早く独立できる人とする」という方針はなんども家族で共有していたので、
この観点から大学受験を回避するのが独立につながるのか、それとも受験をする方が独立につながるのかを議論しました。

結果、後者を採りました。当初この学校の勉強についていけなかったこともあり、
しばらくはその判断に対する小言や弱音を聞くこととなりました。

その後、大学受験というヤマをなんとか乗り越えることができ、
就職したとたんに自宅を出て一人でアパート暮らしを始めました。

なんとか「独立」にこぎ着けたのです。
方針を決め、ぶれなくそれを実行することは、まさに仕事から学んだことです。

他にもたくさん会社のことを活用しました。
私は、普段から自宅への帰りが遅く、昔型サラリーマンの典型でした。

私は子供と向かい合う時間がほとんどないので、月に一度は家族で食事をすることにしました。
普段彼らが行っているより、ちょっと高級なところを選びました。

家では、テレビがあり、子供の部屋に戻られても話ができない。ちょっと高級なところに行くことには抵抗がない。

そして、30分だけ子供たちに自分から話をしたのです。
彼らも30分辛抱すればおいしいものが食べられるということだったのでしょう。

話したのは、会社で学んだことばかりです。
「ホウレンソウとはなにか」「計画とはなにか」「なぜ遅刻がいけないのか」「口約束を守れ」などです。

話を戻しますと、部下を教育することに精通すれば、子供の教育も簡単です。
率先垂範しないと部下も子供もついてこないのも同じ。コミュニケーションが必要なのもまったく同じです。

仕事だけではなく、幸せな人生を送るべく、
仕事を通して学んだことを大いに活用して家庭生活も充実させてください。

私の会社の先輩のお子さんたちが、挨拶もよく、スポーツもでき、
学校の成績もすばらしく、近所でも評判になっていました。

その先輩にばったり出くわした時に「子育ては難しいですよね」と私が聞いたら、
「何をいっているのか。20数年家庭や環境の違うところで育った新入社員より、
ゼロ歳から一緒に住んでいる人間を育てる方が易しいに決まっているだろう」と言われました。

部下を育てることができれば、子育てはもっと易しいものかも知れません。

部下も育てながら、家庭でもそれをぜひ生かしていただきたいと思います。
男性が協力すべき家庭の仕事の一つかと思います。

(注)これは、拙著『コーチング以前の上司の常識「教え方」の教科書」(古川裕倫、すばる舎)から加筆・転載したものです。

「古川ひろのりの女性活躍推進~女性が知らない「女性の強み」 その1~

今日取り上げるのは、拙著『女性が職場で損する理由~賢くふるまう技術~』(扶桑社新書、初版2009年3月)より、
女性が知らない「女性の強み」についてのご紹介です。

女性は自身を知るために、男性幹部や管理職者は女性社員の力を活かすヒントとして、
このテーマに向き合ってみてはいかがでしょうか。

私が30年以上のサラリーマン生活で感じてきた、仕事で有効活用できる女性的特性、
「強み」を、数回に分けてご紹介します。

ほとんどの会社の人事担当は、入社試験では、男性より女性がはるかに優秀であることを実感しています。
ところが、入社段階では優秀だった女性たちが、組織に入ったあとは伸び悩んでいるように見えます。

優秀な女性たちが、なぜか男性に抜かれていくのは、
女性の本質的な美質や強みを生かし切れていないからではないでしょうか。

≪女性は、たくさんのことを同時にこなす能力が男性より高い≫

女性は男性よりはるかにたくさんやることがある。
というか、たくさんのことを当たり前のようにこなしている。男にはそんなことはできない。

朝起きて家を出る前にすること、会社が終わってからすること、
帰宅してすること、休日にすること、どれをとっても男よりたくさんある。

男性は、歯を磨いて、シャワーを浴びて(浴びないやつもいる)、チョコチョコと髪の毛を触って、
定番のスーツ、シャツ、ネクタイを適当に選んで出社できる。
楽チンだ。

他方、女性は、お化粧もしなければならないし、
髪の毛だって(一般的に)長い分だけ洗うにも、乾かすにも時間がかかるだろう。
服を選ぶにも時間がかかる。

女性は、ファッションのチェックをしてショッピングに行き、どこのレストランがおいしいかを知り、
別腹用のデザートのことまで知り尽くし、同時にダイエットのことを考え、エステやスポーツジムに通い、
カルチャースクールに行って料理や語学を勉強して、友達同士で行く旅行の計画を練って、週刊誌をチェックして、占いもしっかり見ている。

そして会社生活もしている。
こんなことは男にはできない。

お酒が好きだという男性が、自分好みの酒を置く居酒屋をこまめに探すという話はあまり聞かない。
たいてい「いつもの店でいつものメンツで」集まっているだけだ。

それに比べて、女性たちはスイーツや流行のレストランなどにこまめに足を運ぶ。実地で活動しているわけだ。
男性は怠けていると思いませんか?

ましてや、結婚後も働いていて、会社と家事を両方こなしているなど、
男性から見るとスーパーウーマンとしか言いようがない。

朝の身支度や、帰宅してから就寝まで肌のお手入れなど、
女性のほうがとかく「自分のこと」に時間を取られると想像する。

それはハンディかもしれないが、逆に見れば限られた時間で一度にいろんなことができるということだ。
前準備や手順を組み立てるのが上手なのだろう。

若くして起業する男性社長に、料理が趣味の人が多いと聞いたことがある。
料理も前準備、段取り、実作業をスムーズに行うことが必要だ。

こうした段取りの手腕を、仕事上でも意識するようにしてみてほしい。

(つづく)

 
【古川ひろのりの近況】
おかげさまで、とても忙しく、2003年に設立した一般社団法人彩志義塾に今は一番時間を使っています。
元商社マン。現在の生業は、社外取締役(日本駐車場開発株式会社と情報技術開発株式会社)とビジネス書著者(25冊)

1、彩志義塾概要:
「志を彩る」。ダイバーシティ、特に女性活躍推進に特化し、
講演、研修などを通じて女性の人材育成と組織の成長を支援します。
自らも「女性のための立志塾」などオープンセミナーも行っています。
https://saishi.or.jp

2、沿革
一言でいいますと、2008年から続けている無料読書会
「世田谷ビジネス塾」から「一般社団法人彩志義塾」が誕生しました。

2008年10月「世田谷ビジネス塾」(無料読書会)設立
2009年3月 「女性が職場で損する理由」(古川裕倫、扶桑社)上梓
2013年9月 「女性社員ための立志塾 第1期」開始
2013年11月「一般社団法人彩志義塾」設立
2014年2月 「彩志義塾設立記念講演会」実施
2014年4月 「女性社員のための立志塾 第2期」開始
2015年4月 「女性社員のための立志塾 第3期」開始予定

この年表をわざわざ書いた理由の一つは、
安倍政権より前から女性活躍推進をやっている
ということを言うためです(偉そうに!)。

3、提供している主たるサービス(「日本の人事部」http://jinjibu.jp/
というポータルサイトに告知をしています)

(1)企業向け講演・研修の提供 https://saishi.or.jp/request.html
企業内で、講演やセミナーを提供する。
ダイバーシティ・女性活躍推進・ワークライフバランス。
特長は、女性活躍が進みにくい理由の1つである男性中間管理職という
岩盤に風穴を開けること。

(2)当法人主催オープンセミナー「女性のための立志塾」他
http://kokucheese.com/event/index/185972/